物々訓倶楽部

第7回 投稿作品【自由部門】

2013年7月1日

第7回募集(2013年4月15日~6月14日)に寄せられた「自由部門」の作品をご紹介します。
ご投稿いただいた皆様、ありがとうございました!

ちょいと、
小粋にクール。
―――― 扇子(センス)

作者:お題:

叩かれるほど離れられない
ちょっとMな私。
―――― 釘

作者:お題:

あなたが信用を失ってしまったら
私は切られて捨てられてしまう。
だから誠実な人で居続けてね。
―――― クレジットカード

作者:お題:

赤裸に
あなたのすべてを示し、
あなたの逆を示す。
―――― 鏡

作者:お題:

ぼくをぎゅうぎゅうにしたら
君はものしりだね。
―――― 本だな

作者:お題: 、

インク切れは
モノマネ王者の私の
小さな抵抗なのよ。
たまにはマネせず
好き勝手やってみたいわ。
―――― コピー機

作者:お題: 、

あなたの未来も
ずっと、その先も
時は、私の小さな宇宙。
―――― 機械式腕時計

作者:お題:

冷蔵庫とか、
具体的な名前じゃないんだ…
僕、ただ、鉄って言う名前なの。
こんな僕だけど、
使い方、わかるよね。
―――― アイロン

作者:お題: 、

ザーザーゴロゴロにも
負けないぞ―。
―――― ながぐつ

作者:お題:

一筆選評

今回の「自由部門」の一筆選は、HIROTAKAさん作「扇子(センス)」です。

「ちょいと、/小粋にクール。」

扇子とセンスを掛け合わせた、文字通り、センスのいい一訓です。「クール」がさりげなく「涼しい」と「素敵」のダブルミーニングになっているところも、ちょいと小粋。思わず、扇子に息づく伝統の美学を堪能したくなる、そんな秀作です。HIROTAKAさんの別の一訓「釘」も、ユーモアが効いていて上手いなぁと感じ入りました。

この他にも、味わい深い訓が多数。冷蔵庫のモーター音への着目がおもしろい、あなたにたこ焼きさん作「冷蔵庫」。優しい言葉で信用の大切さを説く、ailuv2uさん作「クレジットカード」。思わず本棚を眺め、一冊一冊の恩恵に感謝したくなる、夏秋さん作「本だな」。インク切れがコピー機の抵抗という発想がユニークな、陸と空さん作「コピー機」。どれも素敵な訓で、たっぷり楽しませていただきました。(一筆)