物々訓倶楽部

第7回 投稿作品【課題部門】

2013年7月1日

第7回募集(2013年4月15日~6月14日)に寄せられた「課題部門」の作品をご紹介します。
ご投稿いただいた皆様、ありがとうございました!

お題:お弁当箱

かわりに
思い出を詰めて
帰ろうね。
―――― お弁当箱

作者:お題: 、

蓋を開けた人の顔を
蓋を閉じた人に見せたい
―――― お弁当箱

作者:お題: 、

今日も1日元気でね。
その思いは冷めません。
―――― お弁当箱

作者:お題: 、

ぼくをからっぽにしたら
作った人に
ごちそうさまといってあげてね。
―――― お弁当箱

作者:お題: 、

にぎやかな教室や、
うららかな野山、
緊張する現場や、危険な場所、
はては極寒の地。
どんなとこも、笑顔と一緒。
―――― お弁当箱

作者:お題: 、

一筆選評

今回の「課題部門」の一筆選は、プチ・ニコラさん作「開けた瞬間、涎がこぼれる。/空けた瞬間、笑みがこぼれる。」です。

言葉遊びを活用して、お弁当を食べる喜びを効果的に表現した、大変巧みな一訓です。「開けた瞬間」と「空けた瞬間」、「涎がこぼれる」と「笑みがこぼれる」。この二重の工夫が、二行に一切無駄なく凝縮されていて、非常に完成度が高い。脱帽でございます。

この他にも皆様から、まさにお弁当のように多彩な訓が寄せられました。

お弁当タイムを楽しむ人々の笑顔が目に浮かぶような、一閃さん作「かわりに/思い出を詰めて/帰ろうね。」。同じく一閃さんの表現巧みなユーモア訓「詰め込み式、賛成!」。一日を終えて家路につく喜びを、擬音をうまく使って表現した、あなたにたこ焼きさん作「カタカタと軽い音がなる、帰り道。/僕の至福の時。」。お弁当が冷めたとしても、思いや愛情は冷めないという、Pさんとdolphin0621さんの優しさに満ちた一訓。小学生ならではの無垢な表現に心洗われる、夏秋さんの一訓。

今回はお題のせいか、優しい訓が多かったですね。拝読していて、心がほっこりしました。ご投稿いただいた皆様、どうもありがとうございました。またのご投稿をお待ちしております。(一筆)