物々訓倶楽部

第8回 投稿作品【自由部門】

2013年9月1日

第8回募集(2013年6月15日~8月14日)に寄せられた「自由部門」の作品をご紹介します。
ご投稿いただいた皆様、ありがとうございました!

悲しみなんて
わたしにぶつけて
寝ればいい
―――― 日記帳

作者:お題: 、

ぼくは特別。
ぼくを見た人は、
みんなよろこぶ。
―――― 当たりくじの玉

作者:お題:

くるったぼくを
いつも助けてくれるあなたは
恩人。
―――― 時計

作者:お題:

足元ばかり見てないで、
前を向いて歩きましょう。
―――― 靴

作者:お題:

一筆選評

今回の「自由部門」の一筆選は、はるさん作「日記帳」です。

「悲しみなんて/わたしにぶつけて/寝ればいい」

やさしさが沁みますね。日記帳に綴られる言葉は、持ち主の心そのもの。赤裸々な想いを日々受け止めている日記帳は、世界中の誰よりも持ち主を理解している存在とも言えます。だから、その絆は、とてつもなく強い。絆の大切さやありがたさ、さらに言えば、親子や夫婦など、人間同士の関係の在り方までも考えさせてくれる深い一訓です。

この他にも、素敵な訓が寄せられました。他の人と同じことをしていたら、特別な存在にはなれないし、多くの人を喜ばせることもできない……そんな解釈もできる、夏秋さんの味わい深い一訓「当たりくじの玉」。時計と人の関係を通して、支え合いと感謝の大切さが素直に表現されている、同じく夏秋さん作「時計」。今のことに気をとられて、つい前を見ることを忘れてしまう……「そうだねぇ」と思わず苦笑がこぼれる、ぼた餅さん作「靴」。自分をひたむきに支えてくれる存在があることを忘れてはならないと再認識させてくれる、同じくぼた餅さん作「スーツケース」。今回の「自由部門」はちょっと数が少なめでしたが、その分じっくりと愉しませていただきました。(一筆)