物々訓倶楽部

第1回 投稿作品【自由部門】

2012年7月1日

第1回募集(2012年5月14日~6月14日)に寄せられた「自由部門」の作品をご紹介します。今回は第1回目とあり、残念ながら投稿少数となりましたが、とても素晴らしい作品が集まりました。ご投稿いただいた皆様、ありがとうございました!

ときどき泣いてもいいよ。
冬の、とても寒い朝の私みたいに。
―――― 硝子窓

作者:お題:

叩かれても、叩かれても、
声を嗄らして呼びかけつづけます。
それが必ず、君のためになるから。
―――― 目覚まし時計

作者:お題:

包み込む幸せ。
包み込まれる幸せ。
―――― 布団

作者:お題:

ぼくは
ストレスのかいしょうに
使われている。
あっ、ぼくの空気は。
―――― プチプチ

作者:お題:

ぼくは
部屋をてらしている。
なんでぼくは光るの?
エジソンさん、おしえて。
―――― 電球

作者:お題: 、

どのふうけいをとるのかは
あなたしだいです。
―――― カメラ

作者:お題:

一筆選評

今回の「自由部門」の一筆選は、一閃さん作「硝子窓」です。

雪舞う明け方、かすかに人の体温が残る無人の部屋の片隅で、ひっそりと濡れそぼつ硝子窓…そんな、映画のワンシーンのような美しい光景がフワッと目に浮かびます。冬の厳しい寒さと対置して描かれた、やさしさ、温かさが、ジワッと胸に染み入ります。泣きたいときは、泣けばいい。思わず寄り添いたくなる一訓です。

この他にも、人を思うやさしさと熱意に満ちた一閃さん作「目覚まし時計」、巧みな表現に包まれ、ほっこり温かい気持ちになる無頼庵さん作「布団」、コミカルな視点とストレートな言い回しが光る、同じく無頼庵さん作「テレビ」、小学生ならではの素直な視点やユニークな発想に心洗われる夏秋さん作「プチプチ」「電球」も、いいなぁ、と感じ入りました。頭が下がります。(一筆)