物々訓倶楽部

第1回 投稿作品【課題部門】

2012年7月1日

第1回募集(2012年5月14日~6月14日)に寄せられた「課題部門」の作品をご紹介します。今回は第1回目とあり、残念ながら投稿少数となりましたが、とても素晴らしい作品が集まりました。ご投稿いただいた皆様、ありがとうございました!

お題:

梅雨が楽しくなるような、色とりどりの作品が寄せられました。ひとつの「物」でも、とらえ方や感性の違いで、こんなに多彩な表現が生まれるんですよね。おもしろいなぁ、素敵だなぁ、と、つくづく思います。

雨の予感は、
君に会える予感。
―――― 傘

作者:お題:

雨粒がいて、私がいれば、
8ビートの音楽がはじまる。
―――― 傘

作者:お題:

何処にも
連れてってくれない日には、
下を向いて立ってます。
―――― 傘

作者:お題:

ボクはよく迷子になる。
雨上がりの帰り道はとくに
ボクをしっかり握ってて。
―――― 傘

作者:お題:

あした天気になーるな。
―――― 傘

作者:お題:

雨の日には
わたしが花開いて、
街角を色とりどりに染め上げます。
―――― 傘

作者:お題:

一筆選評

今回の「課題部門」の一筆選は、一閃さん作「雨の予感は、/君に会える予感。」です。

早く好きな人に会いたい、手をつないでデートしたい。恋する人の、そんな初々しい想い、ワクワク・ドキドキが、傘を通して絶妙に表現されています。短い言葉にギュッと凝縮されているところもスゴイ。家の片隅で、雨の日をひた向きに待つ傘の姿を想像しながら読むと、一途な想いがヒシヒシと伝わってきます。そんな初々しい心をいつまでも大切にしたいと思わせてくれる素敵な一訓です。

この他にも、無垢な熱意が素朴かつ可愛らしく表現されていて、不思議と前向きな気分になれるプチ・ニコラさん作「てるてる坊主が僕のライバル。」、パートナーの大切さや仕事の楽しさが、心に音が響く印象的な言葉で巧みに表現されている黒船さん作「雨粒がいて、私がいれば、/8ビートの音楽がはじまる。」も、素晴らしい出来栄えだと感じ入りました。(一筆)