物々訓倶楽部

第2回 投稿作品【自由部門】

2012年9月3日

第2回募集(2012年6月15日~8月14日)に寄せられた「自由部門」の作品をご紹介します。
沁みるなぁ。可笑しいなぁ。元気づけられるなぁ。
優しい気持ちになれるなぁ。心洗われるなぁ……
十人十色の珠玉訓が、いろんな角度から心に刺さりまくります。
ご投稿いただいた皆様、ありがとうございました!

厳選作品の公開訓数について「2部門各10訓」としておりましたが、「2部門各最大20訓」に変更いたしました。

最近、軟弱なやつや、
香水ぷんぷんさせてるやつ
挙句に
二枚でとぐろ巻いてるやつがいる
男は黙って 四角い顔で

ガツンといかなきゃなぁ
―――― ちり紙(昭和のトイレットペーパー)

作者:お題: 、

毎日教科書などが入っている。
でも
テストを入れっぱなしにするのは
やめてください。
―――― ランドセル

作者:お題: 、

忙しくて目が回りそうな時もある。
落ちにくい汚れや、
取れないシミだってそりゃあるさ。
でもね、水に流そうよ。
―――― 洗濯機

作者:お題:

どんなに踏みつけられたって
前向きに進み続けるんだ。
二人一緒ならきっと大丈夫。
立派な人生めざそうよ。
―――― スリッパ

作者:お題:

人生は
汗と涙でつくられる
いつも貴方の側にいて
憂さを拭い去る
そんな存在で
あれたらいいな
―――― 手ぬぐい

作者:お題:

はやく良くなあれ。
私は、年に一度の短冊より
もっと願いごとを託されている
はずだ。
―――― 絆創膏

作者:お題:

叩かれて、
叩かれて、
叩かれるほどに形造られ、
強くなる。
―――― 銅鍋

作者:お題:

僕らはすぐ痩せて
寿命が短くポイですわ
娑婆の仲間がうらやましいなぁ~
―――― 相撲部屋のトイレットペーパー

作者:お題:

みんなはいつも僕をみつめている。
そんなにみつめられたら
てれちゃうよー。
―――― テレビ

作者:お題:

一筆選評

今回の「自由部門」の一筆選は、後援会池の会さん作「パソコン」です。

今回も素晴らしい訓が多いなあと感激した次第ですが、その中でも後援会池の会さん作「パソコン」は特に目を引きました。

節電を題材にした「こういうことってあるよなあ」という矛盾と、パソコン(インターネット)依存が強まる時勢を、シニカルなユーモアに包んで表現した快作です。無駄のない短い言葉がユーモアをいっそう際立たせ、嫌味なくストンと心に入る。後援会池の会さんのセンスが光る一訓です。

この他にも、秀逸な作品がズラリ。深みがあって前向きで、思わずジンときちゃう、橘正さんの訓。(物の言葉なんだけど)妙に人間臭くて魅力的な、数八 満さんの訓。体温を感じる、厳しくも優しい人生訓という印象の、雪之丞さんの訓。ユニークな例えが際立つ、一閃さんの訓。小学生ならではの発想・表現に心洗われる夏秋さんの訓。「成長」を力強く描いた、無頼庵さんの訓。いずれも味わい深い素敵な訓だなあと感じ入りました。

最後に、ちょっとお願いです。せっかく「自由部門」に投稿いただいたのに、語り手となる「物」の名称が記載されていない訓が見受けられました。記載漏れがありますと、残念ながら公開対象作品となりませんので、どうぞご注意ください。(一筆)