多趣多彩【第12回】

8人目の「訓人」誕生!

2018年4月22日

 

わずか1年ちょっとの間に快作を連発、目を見張る活躍ぶりの詩のぶさんを、2018年3月付けで「訓人」に認定。ささやかながらオリジナル落款ゴム印と訓人認定証を贈りました。

訓人とは、物々訓プロジェクトが公認した作家に与えられる称号で、詩のぶさんが第八号となります(訓人認定については、当頁の最後をご覧ください)。

詩のぶさんは、2017年2月(第29回募集)から作品投稿を開始。いきなり課題部門で一筆選を獲得し、その才能を見せつけました。その後、毎回、快作を投稿いただき、現在までに、課題部門で3回、自由部門で4回、合計7回も一筆選を獲得しています。まさに破竹の勢い!

その詩のぶさんから、今回メッセージをいただきましたので、ここでご紹介いたします。

 

【詩のぶさんからのメッセージ】

この度は、訓人に選んでいただきありがとうございます。

私と物々訓との出会いはちょうど去年の今頃でした。その時の課題が「花瓶(花瓶に属する物ならなんでもOK)」で、目の前にあったコーラの瓶を見て「これが物を言うとしたら…」とぼんやり考えながら初めての訓を作ったのを覚えています。

それ以来、何時でも何処でも出来る趣味として、いつも楽しく取り組ませていただいています。課題を見るたび「ああ、無理、思いつかない…」と毎回、本当に毎回嘆かされていますが、身の回りのモノをいつもと違った目で捉え直す良い機会と思って、課題部門・自由部門ともにこれからも程好く(?)悩まされながら、楽しく続けていこうと思います。

物々訓は沢山の人が関われば関わるほど、面白さ、奥深さが増していく文芸だと感じています。運営されている物々訓プロジェクトの皆様、他の投稿者の皆様に、この場をお借りして感謝申し上げます。

これからもどうぞよろしくお願いいたします!

 

詩のぶさん、大変うれしいメッセージを、ありがとうございました。これからも作品を楽しみにしています!

最後に、詩のぶさんのこれまでの投稿全作を一挙公開。多彩な“詩のぶワールド”を、たっぷりお楽しみください!

物々訓主宰・一筆(物々訓プロジェクトを代表して)

 

【詩のぶさん投稿全作】※最新の第34回募集分から遡って掲載。

広く浅く
じゃなく、
狭く深く
愛したいの。
―――― 虫眼鏡

作者:お題:

すぐぺこぺこ頭下げる奴に限って
奥歯噛み締めてたりするもんだ
そんなに強引に首を縦に振らせて
いつか手を噛まれても
文句ないよな?
―――― ホチキス

作者:お題: 、

身を粉にしてでも伝えたいことが
この世界には沢山ある
君達にはまず
それに気がついて欲しいんだ
―――― チョーク

作者:お題: 、

他のやつじゃだめなんだよ
あいつじゃないとしっくりこない
君もいつか、そういう人に
出会うんじゃないかな?
その時はどうか大切にしてあげて
絶対に手を離さないで、ね
―――― 片方なくなった手袋

作者:お題: 、

ぽっちゃりくらいがちょうど良い
―――― 財布

作者:お題:

強引さも、たまには必要
―――― 瓶の蓋

作者:お題:

しりとりで負けられない時には
私を思い出してくださいね
―――― 地球儀

作者:お題:

個性だしてもいいですか
―――― 地球儀

作者:お題:

表裏ないタイプだ、って
自分では思ってるんだけど
―――― 地球儀

作者:お題:

山あり、谷あり。
何かを作るのって、
だいたいその繰り返し。
―――― 折り紙

作者:お題: 、

同じ目線で物事を見てやるし
いざというときは、俺が一緒に
お前の膝より低く頭を下げてやる
情けない面隠す手助けもしてやる
だから、どんと構えてろ
そのほうが似合う
―――― 帽子

作者:お題:

まぁ、あれだ。
3年間お疲れさま。
は?泣いてねーよ!
お前の汗だろ!
―――― 野球帽

作者:お題:

気合入れてるところ悪いけど
私は絶対あなたより先に
彼の唇を奪うからね
―――― ルージュ

作者:お題:

俺には俺の道がある
そう簡単には流されないぜ
―――― 橋

作者:お題:

手を繋ぐ
それだけで伝わることも
きっとある
―――― 電信柱

作者:お題:

どうか、たくさん連れだして
その思い出で染めて
―――― ハンカチ

作者:お題:

今日の君は、
えらい取り澄ましているけれど、
本当の君はおてんばで、
泣き虫で、
忘れんぼだ。
僕が保証する。
―――― 膝に置かれたハンカチ

作者:お題:

何かをすくうために
生まれてきたんだけどなぁ
―――― 匙

作者:お題:

あのね、
そうやってそこから
眺めてるだけじゃ、
見える世界は
変わらないのよ?
―――― 窓

作者:お題:

僕に掴まれるようになるまでは
誰かとちゃんと手を繋いでいて
そして
僕に掴まれるようになったら
今度は誰かの手を
しっかり握ってあげるんだよ
―――― 吊り革

作者:お題:

まずは形から入ってみるのも
悪くないと思うよ
―――― 万年筆

作者:お題:

インクなら足りています
渇望しているのは
あなたの言葉なんです
―――― 万年筆

作者:お題:

長生きの秘訣ねぇ
毎日よく喋ることかねぇ
―――― 万年筆

作者:お題:

歯医者は怖いから嫌だぁ?
行かせてもらえるだけ
ありがたいと思え!
―――― ノコギリ

作者:お題:

立ち仕事で
足が棒のようだ
―――― 案山子

作者:お題:

僕がいないと締まらないだろう?
―――― くつ紐

作者:お題:

王子様と薔薇の花束を待ってる?
それより、
道端のタンポポと僕から
始めてみない?
―――― コーラの空き瓶

作者:お題: 、

 

※訓人認定は、下記の内容を総合的に判断して行います。

  • 作品の量と出来栄え
  • 「一筆選」への選出数(一筆選=作品募集にお寄せいただいた訓の中から主宰・一筆が選ぶベスト訓)
  • 物々訓参加歴 など