訓友来訪【第14回】

リタ・ジェイさん絵と文の作家

2014年7月4日

プラモデル。好きなんですよね。

自分が子供の頃はガンダムのプラモデル「ガンプラ」ブームで僕もあれこれと作ったものですが、小学校五年生くらいの時でしょうか。突然「妖怪のプラモデル」が出たんです。僕は「ゲゲゲの鬼太郎」が大好きだったのでその「油すまし」のプラモデルを即、購入しました。

ただ、この妖怪プラモデル。買って作ってもパーツが少ないからすぐ組み終わる。(アイスモナカみたいに、油すましの体を前後にハメて、あとは手を付けておしまい)

自分はリアルな着色能力も持っていないので、組んでおしまいという、いわゆる「素組み」。一面焦げ茶色をした「油すまし」の姿は「夜道で会うとリアルな色味」くらいの状態で、面白みは何もなかったものでした。

でも、なぜかそれにハマってしまったんですね。その後、妖怪のプラモデルはよく買って、ゼンマイで動く「一本足の傘オバケ」「一つ目のゲタ小僧」というのは、遊び甲斐もありました。パーツが少ない分、丈夫だったのもよかったですね。

その後、中学生くらいでもう一度ガンプラに戻ってみたのですが、今度はパーツの多さに圧倒されて、どこか気持ちが挫けてしまったものです。

「ランナー」と呼ばれる枠組みに整然と貼り付けられ、図鑑のように収められた分解パーツに、中学生になった僕は「作らなくても、このままでいいかもしれない」と思ったものでした。実際、ガンプラについては買って組み上げてはよく壊していました。

大人になった今、たとえ買っても作るエネルギーはおろか、飾る場所もないのに、家電量販店に行くとホビーコーナーをつい一周してしまいます。

ガンプラはまだまだ現役で、箱も大きくなるばかりですが、妖怪のプラモデルは、もうひとつも売っていません。

少しさみしくなりながら、ヨドバシカメラのネオンを背に、夜道を歩くのでした。(そして妖怪にも会わないという。ダブルでさみしい)

囚われた身は、
解放された後よりも強いから、
自分でもつらい。
―――― プラモデル

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