みんなの間違いを消すために
自分の身をけずって
がんばっているんだ。
お題が「消しゴム」の作品(8訓)
最初はとがっているが
時間がたつごとに丸くなっていく
―――― 消しゴム
ときどきいなくなるけど許してね。
小さくなってボロボロになって
それでも使う君は貧乏性。
最後まで使ってくれて
ありがとう。
幸せな消しゴム生でした。
―――― 消しゴム
私は消しゴム 書かれた文字を消
す一生 けれども、書かれたモノ
は消せても 書かれた事実は消え
ない 書いた人は成長していく
それを願って、私は今日も字を消
す。
―――― 消しゴム
どんどんどんどんすりへって
どんどんどんどん命が減る
けれども悲しくはなくて
持ち主ががんばってる
だから嬉しいなぁ。
―――― けしごむ
身を削って消したはずなのに
いくつもの塵はいきてる。
―――― 消しゴム
いつも持ってるんだから
たまには使ってみたら?
―――― シャープペンの上についてる消しごむ
僕は
どんどん背が低くなっていく。
消しカスは僕の命だ。